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横浜の探偵ブルーフィールドリサーチ

とんだ結末

少々型が古い白の軽バンが路上に停車している。


その車両の窓から少し離れた晴れ渡る公園を

二人の探偵がじっと見つめていた。


浮気調査は普通のことだったが、この日は特に長い待機時間が続いていた。


公園のベンチには、対象者の男性が座ってスマートフォンを弄っており、浮気相手と思しき女性を待っている様子だ。


探偵A:「こんなに待たされるなら、こっちが浮気されてる気分だな」


探偵B:「まったくだ。でも、探偵は待つのが仕事だからな。

待機時間の間に、いい時間潰しの方法を考えるのも大事だよ」


探偵A:「そうだな。じゃあ、くだらない話でもしようか。

もし自分が動物に生まれ変わるとしたら、何になりたい?」


探偵B:「そりゃあ、猫がいいかな。飼い主に愛され、適当に気ままな一日を過ごす。何より、追跡される心配もないしね」


探偵A:「お前らしい選択だな。俺は犬だな。

忠誠心と、あの走り回る自由な感じがいい」



探偵A:「次は少し変わった質問。もし探偵じゃなかったら、どんな仕事をしてみたい?」


探偵B:「うーん、パイロットかな。空を飛ぶっていうのは、なんかこう…自由じゃないか」


探偵A:「いいね。でも、お前の性格だと飛行機の中でも何か追いかけそうな気がするけど」


探偵B:「おい、やっぱりくだらんな、この会話」




探偵A:「っ!見てみろ、女性が対象者の隣に座ったぞ!」


公園のベンチには、対象者の男性の隣に、新たに女性が座っていた。


しかし、よく見ると、その女性は依頼人自身だった。


探偵A:「なんだ、あの人、夫が浮気してるかもって心配しすぎて自分が探りに来てたのか! 俺たちも無駄に張り込んで、何やってんだか!」


探偵B:「まあ、依頼人が安心してくれてるなら、それもまた成功ってことで」


探偵A:「そんな結論ありかよ!」


その時、依頼人が気づいてこちらに手を振ってきた。


二人は探偵としての自分たちの姿を少しだけ隠しながら、

思わずぎこちない笑顔を貼付け、手を振り返してしまった。



どんな調査でも、時にはこういうユーモラスな結末があるもんだ。


二人の探偵は、今日の珍事件を笑い話にしながら、次の依頼へと向かうのだった。



終わり



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