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横浜の探偵ブルーフィールドリサーチ

尾行中、探偵は何を考えているのか?

  • 執筆者の写真: yokohamabluefieldr
    yokohamabluefieldr
  • 6月16日
  • 読了時間: 6分

横浜の皆様、そして全国の皆様

こんにちは、横浜の探偵事務所『ブルーフィールドリサーチ』代表の青野です。


私、青野はこの業界に身を置いて20年以上が経ちました。

自分で言うのも何ですが、調査スキルと報告書のクオリティは神奈川、ひいては関東エリアでもトップレベルだと自負しております。※最近は自分の強みを積極的にアピールしていくスタイルです(笑)


その実力は同業者からも認められ、特に高度な警戒を要する調査や、長期間にわたる繊細な調査では大手探偵社から「ぜひ手伝ってほしい」とオファーをいただくほどです。


そんな私が「尾行中に何を考えているのか」を少しだけお話しします。



おそらく多くの方の役には立たないマニアックな内容ですが、探偵の仕事に興味がある一握りの方に向けてプロの視点、思考の裏側をお届けします。



「尾行って難しいですか?」

たまにこう聞かれることがあります。


結論から言うと「尾行すること自体はそれほど難しくありません」

なぜなら、小さな子どもだってお母さんの後ろをこっそりついていくことができますよね。

つまり、人の後ろをついていくという行為そのものに特別なスキルは必要ないのです。



では、探偵の尾行調査はなぜ難しいのか?




それは「気づかれずに追い続けること」と「対象者の行動を写真などで記録に残すこと」このふたつが加わることで途端に尾行がプロの仕事へと引き上げられます。




「見失わない」と「撮り逃さない」

探偵になりたての新人がよく直面する失敗にはこんなものがあります。



「見失わないように必死で追っていたら決定的瞬間を撮り逃してしまった」


「写真を撮ることに集中しすぎて対象者を見失ってしまった」


どちらもあるあるな失敗です。

けれど、このどちらか一方でも欠けると調査は失敗となる可能性がある。

だからこそ非常にシビアなバランス感覚が求められます。



また、ご依頼者の中には「知り合いに頼んで尾行してもらった」という方もいらっしゃいます。

中にはかなりの距離を追尾できたというツワモノも。

しかし、よくよく聞くと「でも証拠の写真は撮れなかった」というオチがつくことも多いんです。



やはり記録をきちんと残すこと。これこそがプロの探偵に求められる大きな仕事なのです。




「ストーカーとどう違うの?」

時々いただくこの質問。とても重要なのではっきりお答えします。


まず大前提として、探偵が契約に基づいて行う尾行や張り込みといった調査は違法ではありません。

私たちは正式にご依頼を受けて、あくまで「仕事として」これらの調査を行っています。


ここがストーカーとの決定的な違いです。

ストーカー行為とは恋愛感情や好意、またはそれが報われなかったことへの恨みなど個人的な感情に基づいて繰り返されるつきまとい行為です。


一方で、私たち探偵は対象者に対して何の感情も持っていません(笑)

感情をはさまず、冷静に、第三者の立場で事実を記録し依頼者に報告する。


これが探偵の仕事であり法的にも認められた正当な調査行為です。




尾行は「静かな技術職」

尾行はただ追いかけるだけの単純な作業ではありません。


「見失わず、気づかれず、記録を残す」――この3つのバランスを取りながら進める非常に繊細で静かな技術職なのです。


新人の頃は「見失わないように」「撮り逃さないように」と常に意識して動いていましたが、20年も続けていればもはやそれは考えなくても身体が勝手に動くレベルになっています。


では、今の私は尾行中に何を考えているのか?


答えは「対象者の少し未来」と「調査全体の流れの予測」です。




「対象者の少し未来」

これは大きく2つの思考に分けられます。


1.数秒先の未来を読む「周辺状況の完全把握」

まず、対象者が進む先にあるもの全てを瞬時にインプットします。


・この先に交差点があるな

・あそこに店舗の入口があるな

・コインパーキングの場所はあそこか

・駅の改札はあっちだな


例えば「店の入口がある」と認識した瞬間、いつでも撮影できるようカメラを準備します。

こうすることで対象者が急に店に入る決定的瞬間を逃さずに撮影できるのです。もちろん入らなければ何事もなかったかのように尾行を続けます。


駅やラブホテルなど出入りの証拠が極めて重要になる場所では、この「先読み」と「事前準備」がなければ完璧な撮影は不可能です。



2.あらゆるシナリオを想定する「チームとしての連携」

また、対象者の行動パターンを予測しチームと連携します。


・「先の交差点でタクシーを拾うかもしれない」

・「あの駐車場で誰かの車に乗り込む可能性がある」


基本的に調査は2人1組(もしくはそれ以上)で行います。

尾行を担当する徒歩の調査員と車両でバックアップする調査員が常に連携しています。


もし対象者がコインパーキングに停めてあった浮気相手の車に乗り込んだらどうなるか?


この不測の事態も事前に「その可能性がある」と車両担当者に伝えておくことで対応の遅れをなくし、決定的な証拠を逃さずに追跡を継続できるのです。




このように、プロの探偵は単に対象者の背中を追っているだけではありません。常に数手先を読みあらゆる可能性を想定し、チームと密に連携することで質の高い調査を実現しているのです。


もっとイメージしやすくお伝えするとドローンを使い、俯瞰で対象者とその周辺を確認しながら追いかけているといった感じです。


画像

イメージ:脳内で変換された探偵の視点



静かに脳を酷使する仕事

こんなふうにプロの探偵は単に「ついていくだけ」ではなく、常に未来を予測し、想定し、準備し、チームと連携しながら動いています。


パット見地味な仕事ではありますが、実は尾行一つに相当頭を使っています。

一段落ついたときは想像している以上に脳がクタクタになっていることも(笑)



尾行という行為の裏には想像以上に繊細で高度な思考の積み重ねがあります。

私たちは日々、依頼者の「真実を知りたい」という気持ちに応えるために神経を研ぎ澄ませて現場に立っています。


今回お伝えした尾行中の思考はあくまでごく一部。

実際の現場では天候や時間帯、対象者の性格や警戒具合など、さまざまな要素を瞬時に判断しながら柔軟に対応しています。




「尾行中、探偵は何を考えているのか?」



今回のこのテーマで探偵という職業の奥深さの一部を感じてもらえたのではないかと思います。




横浜の探偵事務所「ブルーフィールドリサーチ」

代表・青野



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