探偵A:「なあ、お前さ、好きな芸能人とかいる?」
時刻は深夜2時。
対象者の別居先マンションは静まり返り、
張り込みは膠着状態だ。
探偵B:「え、別に…」怪訝そうに答える。
探偵A:「俺さ、名前がよくわかんないんだけど、
ガッキー?が好きなんだよ。あの笑顔、たまんないよな」
探偵B:「…そうなんだ」相槌を打つ。
探偵A:「もしさ、ガッキーに浮気調査頼まれたらどうする?断る?俺だったら、どんな無茶な依頼でも受けちゃうな」
探偵B:「…はあ」呆れたようにため息をつく。
探偵A:「でもさ、もしガッキーが浮気してたら、ショックだよな。俺、立ち直れないかも」
探偵Bはついに堪えきれず、吹き出した。
探偵A:「おい、何笑ってんだよ」
探偵B:「いや、お前さ、ガッキーに浮気調査頼まれるとか、浮気してるとか、どんだけ妄想してんだよ。俺たちは今、張り込み中なんだぞ」
探偵A:「…そうだったな」バツが悪そうに頭を掻く。
その時、対象者のマンションから、男と女が出てきた。
探偵B:「おい、対象者が女性と出てきたぞ!」
探偵A:「え、ちょ、マジか!ガッキーじゃなくてよかった…」
探偵Bは再び吹き出し、探偵Aは慌ててカメラを構えた。
乱暴に置いた探偵Aのスマホの待受画面はベッキー
探偵B:「え?」
退屈な張り込みは、こうして無事に終わった。
終わり
神奈川 横浜の探偵 ブルーフィールドリサーチ
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