男女の脚本が違いすぎる「浮気 すれ違い劇場」
- yokohamabluefieldr
- 9月27日
- 読了時間: 5分
横浜の皆様、そして全国の皆様
こんにちは、横浜の探偵事務所『ブルーフィールドリサーチ』代表の青野です。
前書き
探偵という仕事をしていると、浮気や不倫の現場で「男と女ってどうしてこうも違うのか」と驚かされる瞬間に何度も出くわします。
まるで違う脚本を持った役者が、同じ舞台に立っているような不思議さ。本人たちは真剣そのものなのにこちらから見るとコメディでもあり、時にシリアスなドラマでもある。そんな人間模様が目の前で繰り広げられるのです。
もちろん、これはあくまでよくある傾向であってすべての人に当てはまるわけではありません。中にはプロ顔負けの隠蔽術を駆使する人もいれば、あっけなく墓穴を掘る人もいます。
脚本は人の数だけ存在するのです。
しかし、探偵として数多くの現場を見ているとどうしても浮かび上がってくる共通点があります。
・男は今この瞬間のスリルを追いかけ、浮気そのものをゲームのように楽しむ傾向が強い。
・女はこの先の人生を見据え、未来の生活設計や自分の立ち位置を真剣に考えてしまう。
つまり、同じ舞台に立っているようで実際にはまったく違う脚本を抱えて演じているのです。
その舞台裏をのぞいていると、笑ってしまうような人間喜劇に見えることもあれば、胸が痛む悲劇の稽古場のように感じることもあります。依頼者にとっては決して笑えない現実ですが観察すればするほど「男と女のすれ違い」は劇的で、そして皮肉なほど典型的。
さて、あなたの身近な人が演じているのは三文芝居でしょうか?それともアカデミー賞ものの演技でしょうか?
探偵の目から見える舞台の一端をこれからご紹介していきます。
1. 「隠したつもり」と「隠蔽」
男が浮気している場合
多くの男性はなぜか「俺は演技が上手い」「LINEは消してるから大丈夫」と自信満々です。しかし、挙動不審になって逆に浮気のサインを自ら振りまいていたりするのです。事実、依頼に来た奥様はすでに“確信”レベル。化粧品の匂い、財布のレシート、LINEの打ち方の変化、帰宅時の空気感…女性の洞察力は恐ろしいほど的確です。正直、探偵より先に奥様が9割答えにたどり着いていることも珍しくありません。男が「隠したつもり」でいる時、奥さんは「確信を得る材料集め」に動いているのです。
女が浮気している場合
一方で、女性の浮気はもっと慎重です。普段の生活を崩さず、夫に疑われる要素を減らすために、あえて以前より家事や育児を丁寧にこなす人もいます。夫は「うちの妻に限って」と安心しきっているケースが多い。探偵から見れば、男性の浮気は粗探しが簡単、女性の浮気は見抜くのが難しいのが現実です。
2. 「三文芝居」と「周到な脚本」
男が浮気している場合
問い詰められた男性がよく口にするのは「残業だった」「飲みに行ってただけ」「ただの同僚」すべて即興の言い訳でその場しのぎです。ところが依頼者の女性は違います。日記のように帰宅時間を記録し、スクショや領収書を整理して、すでに証拠ファイルを作り上げている。探偵が渡す報告書と並べると、まるで合同捜査の成果のようです。
女が浮気している場合
女性が浮気をしているケースでは、逆に言い訳の準備が周到です。「今日はママ友と会う」「美容院の予約がある」といった疑われにくい予定を前もって夫に伝えておきます。帰宅時間も計算済みで探偵から見てもこれは仕組まれているなと感じるほど布石が用意されています。
3. 「スリルを追う男」と「人生を描く女」
男が浮気している場合
男性は「非日常」を楽しむ傾向が強いです。ホテルに入る瞬間のドキドキ、街角でこっそり手をつなぐスリル。その時間だけは主人公になった気分で、浮気そのものをゲームのように楽しんでいる。しかし家庭のことや未来のことは頭からすっぽり抜け落ちています。
女が浮気している場合
女性の浮気はもっと現実的です。「彼と一緒になったらどう生活するか」「子どもは面倒見てくれるのか」「経済的に成り立つのか」と、未来の設計図が頭に浮かびます。デート中に真剣に人生設計の話をする場面に出くわすこともあります。男性依頼者が「妻もきっと遊びのはず」と思っていても、探偵の目には次の人生を真剣に描いている女の姿が見えるのです。
4. 「主役気取りの男」と「主役を求める女」
男が浮気している場合
長期化した不倫では、男性は「彼女は俺を選んでくれる」と自信を深め、まるで主演俳優のように振る舞います。しかし相手女性は「どうせ最後は奥さんに戻るんでしょ」と不安を募らせている。探偵からすると、同じ場にいながら全く違う脚本を持っている二人を見ているようで実に滑稽です。
女が浮気している場合
女性が浮気にのめり込むと、相手男性に「奥さんと別れるの?」「私は都合のいい存在じゃない?」と詰め寄ることがあります。男が「ただの遊び」と思っている間に、女は自分が主役になれるかどうかに心を揺さぶられている。探偵からすると、不倫中の二人の立場がいつの間にか逆転しているのがなんとなく見えてしまうのです。
後書き——探偵「青野」より
浮気や不倫の調査に立ち会っていると、男女の思考や行動の違いがあまりに鮮明で、時に人間喜劇を見ているような感覚に陥ることがあります。とはいえ、依頼者にとっては深刻で苦しい現実です。
探偵として冷静に観察すると、男と女それぞれの「隠し方」や「言い訳」、そして「未来への向き合い方」が対照的であることに驚かされます。
男性は往々にして今この瞬間のスリルを追い、女性はこれからの人生の形を考える。
言い換えれば、浮気の舞台に立っているつもりが、実はそれぞれ違う脚本を抱えて演じているのです。
結果的にすれ違いは悲劇にも、滑稽な劇場にもなります。
しかし、依頼者が探偵に求めるのは「真実」です。
その真実を明らかにすることで、人生の次の一幕をどう描くか――それは依頼者自身が決めていくことになります。
探偵として私ができるのは、舞台裏を冷静に照らし出すライトを当てることだけ。
その光が依頼者のこれからの歩みに少しでも役立てばと願っています。
神奈川 横浜の探偵 ブルーフィールドリサーチ
note 横浜 ブルーフィールドリサーチ

コメント