「夫婦関係は破綻していた」と主張させないための記録術
- yokohamabluefieldr
- 5月3日
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横浜の皆様、そして全国の皆様
こんにちは、横浜の探偵事務所『ブルーフィールドリサーチ』代表の青野です。
私は探偵として数多くの夫婦問題を見てきましたが、不貞を行った側(シタ)が「すでに夫婦関係は破綻していた」と主張し、自分の責任を軽くしようとする場面を幾度となく見てきました。
言葉一つで事実の重みが変わってしまう。
だからこそ、こちらも“言葉にできる証拠”を淡々と残す必要があるのです。
今回は、LINEという身近なツールが、あなた自身を守る“静かな武器”になり得る、というお話をさせてください。
パートナーの浮気が発覚したとき、ただでさえ心が折れそうになるのに、離婚の話し合いで「夫婦関係はもう破綻していた」と一方的に主張されるのはあまりにも理不尽です。
「関係を壊したのはあなたの裏切りなのに、なぜ私まで責められなければならないの?」
そんな思いを抱える方は決して少なくありません。
「破綻していた」は浮気の免罪符になり得る
法律上、不貞行為が離婚原因や慰謝料請求の対象になるには、「夫婦関係が継続していた」ことが前提です。
つまり、相手が「その前から夫婦関係は破綻していた」と主張すれば、不貞の責任を軽くしようとすることが可能になるのです。
婚姻関係の破綻
夫婦のどちらも婚姻を継続する意思がなく、夫婦としての共同生活を回復する見込みがない状態
そして、この“破綻していたかどうか”を判断する材料の一つとして、「夫婦間のコミュニケーションの有無」が問われます。
もし何カ月も会話がなく、連絡もしていなかったという事実があると「確かに破綻していたのでは」と見なされかねません。
だからこそ、LINEを送り続ける
そこで有効なのが、「LINEでのメッセージを定期的に送ること」です。
たとえLINEなんて送りたくなくても、返事がなく読まれていなくても、あなたがコミュニケーションを取ろうとしたという記録を残すことが大切です。
この“痕跡”は、将来的に「関係が完全に途絶えていたわけではない」「自分は関係修復のために努力していた」と示す証拠になります。
相手が不貞を行ったにもかかわらず、破綻を理由にその責任を回避しようとする——そのとき、あなたを守る“布石”になるのです。
何を送ればいい? 内容はシンプルでOK
「無視されるのに送るなんて…」と心が折れそうになる気持ちはよく分かります。
でも、難しく考える必要はありません。内容は日常の一言で充分です。
例えば
「おはよう。今日も頑張ってね」
「寒くなったね、体調気をつけて」
「今夜は〇〇を作ろうと思ってる」
「〇〇が咲いてたよ(写真付き)」
「今日もお仕事お疲れ様」
重要なのは返信を期待せず継続することです。
一方的で構いません。あなたが「関係を諦めていなかった」という意思を淡々と伝え続けることが、後に意味を持ちます。
LINEは“心の証拠”を残せるツール
既読スルー、無視、返事のない日々。それは決して楽ではありません。
それでもLINEは日付とメッセージの記録が残る、法的にも価値のある証拠になります。
「私はコミュニケーションを絶っていなかった」「関係を守ろうと努力していた」——その事実を示す材料になるのです。
注意点:これは関係修復を目的とした行動ではない
誤解しないでほしいのは、このLINEのやり取りが相手の浮気をやめさせたり、関係を元に戻したりする魔法の手段ではないということです。
これはあくまで「将来的に離婚や調停、慰謝料請求に発展した際に、自分の立場を守るための行動」だと捉えてください。
後書き——探偵「青野」より
私たち探偵の仕事は真実を見える形にすることです。
でも、真実というのはときに静かで、ときに孤独です。
誰にも見えないところで送ったメッセージ——その積み重ねが
実は一番雄弁にあなたの誠実さを語ってくれることがあります。
「もうダメかもしれない」と感じた日々の中で、あなたがそれでも向き合おうとした証。
それは将来、調停や裁判という場であなたの正しさを支える根拠になります。
感情の渦に飲まれそうなときこそ、冷静に一手を打つ。
それが、自分を守るための本当の強さです。
あなたのその静かな努力がどうか報われますように。
神奈川 横浜の探偵 ブルーフィールドリサーチ
note 横浜 ブルーフィールドリサーチ

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