「悪意なき二次加害」-あなたの言葉が友人を追い詰める-
- 14 時間前
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――あなたは、友人の人生をもう一度壊していないか――
横浜の皆様、そして全国の皆様。
こんにちは、横浜の探偵事務所『ブルーフィールドリサーチ』代表の青野です。
あなたの周りに、独身偽装※独身と偽る既婚者に
騙され深く傷ついている友人や知人はいませんか?
そんな話を打ち明けられたときあなたはどんな言葉をかけましたか。
「元気を出してほしい」
「前に進んでほしい」
きっと、相手を思っての言葉だったはずです。
しかし、その思いやりが友人の人生をさらに追い詰めている可能性があるとしたらどうでしょうか。
独身偽装の被害は失恋ではない
独身偽装の被害に遭った人が最初に奪われるのは、信頼です。
好きだった人が既婚者だった。
未来の約束も、家族の話も、すべてが緻密に練られた嘘だった。
これは単なる恋愛のトラブルではありません。
・「いつか子供を」と願った、戻らない時間
・「この人と生きていく」と決めた、数年間の献身
・他の誰かと幸せになれたかもしれない機会
こうした人生の選択肢そのものが、虚偽によって歪められます。
誠実に愛を注いだ人ほど人生の一部を嘘で塗りつぶされ、尊厳を奪われてしまう。
ですが被害者をさらに苦しめるのは、周囲からの言葉です。
被害者に待っている「二次加害」
地獄のような裏切りのあと被害者に待っているのは、周囲からの悪意のない言葉です。
たとえば、こんな言葉を口にしていませんか?
・「見る目がなかったんじゃない?」
・「結婚してるって普通気づけたよね?」
・「自己責任な部分もあると思うよ」
・「恋愛なんてそんなもんでしょ」
言った側は励ましているつもりかもしれません。
冷静で、公平な意見を伝えているつもりかもしれません。
しかしこれらはすべて責任を被害者側に転嫁する言葉です。
独身偽装は信頼関係を築いたうえで行われる設計された嘘です。
見抜けるというレベルの話ではないのにも関わらず
見抜けなかったことを責める論調は
結果として加害者の責任を薄めてしまいます。
なぜ、被害者を責めてしまうのか
友人の場合、そこに悪意はありません。
むしろ無意識の自己防衛です。
「もし自分が同じ目に遭ったら、人生が壊れてしまう」
「だから、あの人には何か落ち度があったはずだ」
「自分はそんなミスをしないから大丈夫だ」
これは心理学でいう公正世界仮説と呼ばれるものです。
人は「不幸は理由があって起きる」と思い込むことで、自分の安全を確認しようとします。
つまり、被害者へのアドバイスの形を借りて
自分を安心させるための言葉を投げてしまっているのです。
「やりすぎでしょ?」という三度目の加害
さらに、こんな反応も少なくありません。
・「探偵なんて大げさじゃない?」
・「裁判とかやりすぎでしょ」
・「そこまでしなくても…」
私がこれまで傍聴してきた裁判では何気ないメモやLINEのやり取りが既婚を隠していた重要な証拠として認定された場面もありました。
証拠を探すことも
責任を問うことも
人生を守るための正当な行為です。
それを「やりすぎ」と否定する言葉は被害者にこう思わせます。
「私が悪かったのかもしれない」
「もう、何も言わない方がいいのかもしれない」
その瞬間
声を上げるのをやめる
証拠を集めるのをやめる
法的責任の追及を諦める
救済の道が閉ざされます。
そして、加害者は何の責任も負わないまま次の犠牲者を探しに行くのです。
本当の「公平さ」とは何か
「騙された側にも責任がある」
そう言いそうになったとき一度立ち止まってみてください。
公平であるべきなのは
嘘をついた人を責め
嘘を信じた人を守ること
これだけです。
あなたが守るべきなのは巧妙に嘘をついた側ではありません。
誠実に人を信じ人生の時間を奪われた、目の前の友人です。
後書き――探偵 青野より
「何か言ってあげなきゃ」と思ったときほど人は正論を口にしようとします。
原因を探し改善点を示し次に同じことが起きないための助言をする。
それは社会の中でとても合理的で多くの場合は誠実な態度です。
ですが独身偽装の被害に直面した直後の人間に対して
その合理性はしばしば凶器になります。
信頼していた現実が崩れた直後人はまだ「何が起きたのか」を理解できていません。
理解できていない出来事に対して理解を前提とした助言を受け取ることはできないのです。
結果として、その言葉は
「なぜ防げなかったのか」
という問いに変換されてしまいます。
「自分が未熟だったからだ」
「自分が信じたのが間違いだった」
そうして被害者が沈黙を選んだとき
加害行為の立証は途切れ
責任の所在は曖昧になり
責任追及の機会は失われる。
その静かな消失に周囲の言葉が関与してしまうことは決して珍しくありません。
意図の有無に関係なく被害の不可視化に加担してしまう可能性があるということ。
それが、
無自覚な二次加害の最も深刻な点だと私は考えています。
神奈川 横浜の探偵 ブルーフィールドリサーチ
note 横浜 ブルーフィールドリサーチ






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